鵞足炎(膝の内側の痛み)の対策と鍼灸
鵞足炎(膝の内側の痛み)の鍼灸施術の方法と原因や対策の解説ですのでご参考下さい。
鵞足炎(膝の内側の痛み)の原因と症状
膝の内側の筋肉が付着する部分に痛みを生じます。膝の内側に3つの筋肉が重なる部分が鵞鳥の足の水かきに似ていることからこのように呼ばれています。
年長の女性やスポーツ選手などに多く見られる症状で、変形性膝関節症の多くの場合に鵞足炎を併発すると言われています。
鵞足炎(膝の内側の痛み)対策
膝の内側の痛む部分の安静や湿布などにより冷やすこと、そして足の筋肉を丁寧にストレッチしてあげることが大切です。
スポーツ選手などで運動後に痛む場合はまず運動後のアイシング、そしてストレッチ。痛みが引いたらお風呂などで温めながら足の筋肉のマッサージが良いでしょう。
また、アライメント異常と言ってX脚や回内足といった足の形態異常の場合に鵞足炎を起こしやすいのでX脚などがある場合はそちらの対策も必要です。
靴の底の減り方などを見て左右差が大きい場合は足の接地の仕方などが悪い場合が多いのでこの点からも注意する必要があります。
高齢の女性で膝の内側に痛みがある場合は、変形性膝関節症を伴っていることが多いので、足全体の対策が必要になります。
階段の昇降時に痛みを感じることが多い症状ですが、サポーターなどで筋肉を保護しながら保温してあげることも大切です。
鵞足炎(膝の内側の痛み)の鍼灸
鵞足炎(膝の内側の痛み)の鍼灸は主に膝周囲の筋肉や腱、靭帯に対して行います。膝の内側の痛みは膝痛の中でも最も多い症状かと思います。この膝の内側の痛みの鍼灸施術で大事なことは痛みのある部分だけに捉われずに施術するということです。
膝の内側に対して鍼灸施術をする前に痛みの原因となる部分を探すのですが、この時に大事なことは動作分析をするということです。
つまり、鍼灸施術をする筋肉を、「どのような格好をした時に痛みが出るのか?」という視点で探すということです。
具体的に言うと、膝を曲げた時に痛みが増すのか、階段を上る時に痛むのか、足を着いた時なのか、正座をした時なのか、などどの動作を行った時に最も痛みが増すのかをチェックします。
そして、曲げる時に痛みが出るならば膝の関節を曲げる筋肉に対して鍼灸施術を行っていきます。単純に膝の内側に痛みがあるからその部分に対して鍼灸施術を行うというようでは一番の原因となっている部分を見落としてしまう可能性もあります。
そのため動作分析を行って、どの筋肉が作用した時に痛みが出ているのか?ということをチェックする必要があるのです。
鵞足炎(膝の内側の痛み)に対して鍼灸を行う時の主な施術ポイントはイラストの赤丸で囲んだ部分になります。
膝の前では主に膝蓋骨の周囲や太モモの前の筋肉、そして膝蓋靭帯という膝蓋骨に付着している太い靭帯に対して行います。また、膝の内側にも腱が走行しているのでその部分に対しても施術を行う場合もあります。
膝の裏側では主に太モモの筋肉の腱が内側と外側に走行しているのですが、これらがまず施術ポイントになります。それに加えて、ふくらはぎの筋肉がこれらの腱の下を走行して太モモの骨に付着している部分があるのですが、ここも大事な施術箇所になります。
施術ポイントは上記のようにたくさんあります。これらがすべて痛みの原因となる可能性があるわけですが、動作分析によって原因筋を絞っていきます。
ただ、痛みが強いうちは原因となる部分も多いはずですから出来るだけ広い範囲で疑わしい部分には施術をします。
そして状況によってポイントをドンドン絞っていき、集中的な施術を行うようにします。施術の進行方法はさまざまだと思いますが、当院ではこのような方法で鍼灸施術を行っています。