変形性膝関節症の対策と鍼灸
変形性膝関節症の鍼灸施術の方法と原因や対策の解説ですのでご参考下さい。
変形性膝関節症の原因と症状
膝関節が変形することにより痛みを伴うとされています。多くの場合、膝関節の老化が主な原因で歩行時に痛みを生じ、痛みは膝の内側に見られることが多いですが膝全般に痛みを伴うことも多いようです。
変形性膝関節症対策
変形性膝関節症の対策としては、骨の変形は年齢とともに誰にでも見られることなので骨の変形をカバー出来るように足の筋肉の力を付けてあげることです。
そのためには痛みがある程度我慢できる程度ならウォーキングやダンベル体操などで足の筋肉を鍛えてあげることが大切です。また、ストレッチで筋肉を伸ばして柔軟性の確保をすることも大切です。
変形がかなりひどい場合は手術の必要も考えられますので整形外科を受診して検査をして、医師の指示を仰いで下さい。
また、膝に水が溜まること(関節水腫)もありますが、この場合も整形外科を受診して、医師の指示に従って下さい。多く水が溜まっている時は、歩く時などに非常に強い痛みを伴います。
そのため、膝が大きく腫れて、強い痛みがある時は水が溜まっている可能性があるので、整形外科を受診することをお勧めします。
痛みの強い時はなかなか歩いたり鍛えたりということは出来ないと思います。
痛みの強い場合はまず太ももとふくらはぎのマッサージをお風呂の中で行うことです。強くグイグイと揉むのではなく、優しく気持ち良い程度に少しずつマッサージをすることで少しでも痛みを和らげてあげることが必要です。
マッサージといっても痛む所を強く揉んではいけません。むしろ痛むところは避けて揉んで気持ち良いところを探して軽くマッサージしてあげることが大切です。
歩いたり、鍛えたりといった運動が出来るようになったら無理をせず少しずつ行って下さい。
運動後、ズキズキする痛みがある時は必ずアイシングで冷やして下さい。その後、痛みが治まったらお風呂で筋肉を温めてまた優しくマッサージをしてあげて下さい。
この繰り返しが変形性膝関節症の対策になります。
変形性膝関節症の鍼灸
変形性膝関節症の鍼灸施術は主に膝周囲に対して行うことになります。加齢とともに変形が見られるようになり、痛みが出てきたという方が多いですが、施術は膝の前、後の両方に対して行うことが多いです。
多くの方が変形して軟骨がすり減ってきたから痛みが出ているとお考えですが、痛みの出る原因はこのことばかりではありません。
確かに変形して軟骨が減って、ということも痛みの原因の1つかもしれませんが、膝の関節に変形のある人が全員膝の痛みを訴えているかというと決してそうではありません。
分かりやすく言うと例えば、80代位の女性だと多くの場合膝の関節に多少は変形が見られることでしょう。では、80代の女性の方がすべて膝が痛いと言っているかというとそうではありません。
痛みを訴えている方もおられるし、全く訴えていない方もおられます。また、痛みがあったとしても強い痛みであったり、弱い痛みであったりします。
つまり、膝の骨の変形というのはあくまでも痛みの原因の1つでしかないということなのです。体は骨だけで出来ているわけではなく、筋肉や腱、靭帯などの組織でも構成されています。そしてこれらが痛みの原因になっていることも当然あるわけなのです。
上記のような理由から当院では変形性膝関節症の場合でも主に筋肉や腱、靭帯に対して鍼灸施術を行います。
具体的な鍼灸施術部位としては、太モモの前側の筋肉、膝蓋骨の周囲の腱、膝蓋靭帯、太モモの裏側の筋肉や膝の裏側の腱、ふくらはぎの筋肉などが主な施術対象になります。
これらの筋肉などが鍼灸施術の主な対象になりますが、基本的にはどのような動きをした時に最も痛みが出るのか?ということから特に痛みの原因となっている部分を探し出します。
変形性膝関節症では膝の内側が痛むという方が多いですが、内側が痛いからと言って膝の内側だけが痛みの原因とは限りません。
そのため動作分析をして、生活においてどのような時に痛みが出るのか?ということから原因筋を特定していきます。
階段を上る時に痛みがあるのか、正座をした時に痛みが出るのか、立ち上がろうとした瞬間に痛みが出るのか?など患者さんによってさまざまだと思います。
それぞれのケースに合わせて原因を特定し、そして施術を進めていきます。最初は複数の部位が悪くなっていることが多いですから広範囲に施術を行いますが、ポイントが絞られてきたらエリアを絞り、原因部位に対して集中的な施術を行うという方法を当院では採用しています。
変形性膝関節症についてよくあるご質問
変形性膝関節症の患者さんからよくあるご質問を集めてみましたのでご参考下さい。
Q1.症状に関するご質問@
病院で変形していると言われましたが、鍼治療はしてもらえますか?
A1.回答
大丈夫です。基本的に変形と痛みは関係ないことが多いです。骨に変形が見られても、筋肉が原因で痛みが出ているようであれば筋肉に対して施術をします。
高齢になると多くの方に変形が見られますが、変形している人すべてが痛みを訴えているわけではないという状況を考えると、変形=痛みの公式は成り立たないのです。
なお、当院で使用している鍼はすべて使い捨ての鍼ですのでご安心下さい。
Q2.セルフケアに関するご質問
病院で太ももの筋肉を鍛えなさいと言われました。どのような運動がいいですか?スクワットがいいと聞きましたが、行っても大丈夫でしょうか?
A2.回答
痛みの程度にもよりますが、基本的に運動をすることは良いことだと思います。しかし、運動が逆効果になることもあります。
例えばスクワットはやり方を間違えると膝を痛める運動になってしまいます。キチンとしたやり方を教えてくれる方がいる場合は構わないと思いますが、そうでない場合は、お勧め出来ません。
また、鍛えることだけば予防とは言えませんので、痛みの程度やその他の要因を考慮して予防策を考えることが大切です。
Q3.症状に関するご質問A
変形があり、水も溜まっていると言われましたが、鍼をした方が良いですか?
A3.回答
大丈夫です。ただ、膝に溜まった水に関しては病院で診察を受けて、水がたくさん溜まって、腫れもあり、痛みも強い時はまず水を抜いてもらう方が早い場合があります(水を抜くかどうかは医師の判断によります)。
水がたまっている時に大事なことは、水が再び溜まらないような膝の状態にすることなのです。ですから水を抜いてもらった後のケアが大切です。
水を抜くと癖になる、という話を聞くかもしれませんが、全く根拠のないことです。心配な場合は医師に相談して下さい。
変形性膝関節症でお悩みの方へ(院長コメント)
「変形しているから仕方がない・・・」と思っている方は多いですね。しかし、先述しましたが、膝の関節が変形している人すべてが膝が痛い、と困っているわけではないのです。
変形があっても痛みがない、もしくはあったとしても少ない方もたくさんおられるのです。
ですから、大事なことは変形ではなく、どの筋肉が痛みを出しているか?なのです。あきらめてはいけません。
すべてのケースが鍼治療の対象になるとは言えませんが、対象になる場合が多くあるのも事実なのです。
変形してもキチンとケアをして、その上で予防策として少し運動をしてみるというのが良いでしょう。
手術や、溜まった水の相談を受けることもありますが、このことに関しては医師と相談する方が早いです。
病院でしてもらえることは病院でしてもらい、その後、鍼治療で再発予防のための治療をする、もしくは痛みの治療をする、というのが良いと思っています。
メールでの変形性膝関節症に関してのご相談・お問い合わせはこちらから
愛知県名古屋市西区上名古屋4-16-11スカイハイツ城見305

